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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第13章 涙で滲む夜
2人揃って食べ終わると一緒に片づけをする。
お皿を洗い、片していく。ゆったりとソファに腰掛けてテレビを付けた結翔の傍から離れ雅はイスに座る。

「どうしたの?」
「えっ…?」
「こっち来ねぇの?」
「あの…私は…」
「何、ん?」

背もたれから体を乗り出して雅を呼ぶかのように見つめていた。


行く…?

行けるの?

…どんな顔して…?


そんな時だった。また宮田からのメールが入ってくる。

「…?雅?」
「…あ…えと。」
「マジで。何かあった?和と…」
「慣れてなくて…」

じっと見つめる結翔の目に合わせることが出来ないままいた。
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