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第18章 露わになる２つの心

そっと手を伸ばしてみる。すぐにでも背中に手が届くのに触れる事が出来なかった。

その間接的な温もりを察したのか結翔は背中を向けたまま考えていた。


もどかしい…

雅はいったい何を言おうとしてるのか…

こんな事なら聞いてしまえば良かった。

和と…あいつと何かがあったんだよな…

…にしてもさ
触れんなら触れて来いって…


そんな事を考えながらも敢えては自身からは声をかけるでもなく、触れるでもなく…

ただ結翔はそっと瞼を閉じた。

雅は再度体の向きを変えて、雅もまた瞼を閉じ眠りについた。