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第20章 信じることの強さ

少し落ち着くまで一緒にいて、雅と陽はそれぞれ家に帰った。

家に帰った後、ふと携帯を見ると同時に携帯が鳴った。

「もしもし…」
『俺、結翔だけど』
「結翔…くん」
『帰ったら話がある。待ってて？』
「…それって週刊誌のこと？」
『…ﾊｧ、そう。ちゃんと説明するから。』
「今話して…」
『帰ったらちゃんと話すから。悪い』

そう言うと通話は切れた。歯切れの悪い、どうにもならない気持ちを抱えたまま、不安に負けそうな位の闇に包まれそうだった。

「もう…怖いよ…」

そうして膝を抱えてしまった。