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第21章 ひとりぼっちの夜

木曜の夜…

金曜日…

土曜日…

夜を迎える度に、雅の心の透き間はどんどんと広がっていく。リハも増し、話し合いや、手直し等も入ってくる。

結翔達にとってもリハーサルの合間は食事だったりマッサージだったり…時として雑誌のインタビューを受けることもしばしばあった。


そんな中、土曜日の夜…雅は結翔が出てから最初の洗濯で洗ったシャツに袖を通した。

「結翔君…おっき…」

親指の先まで来る袖を振ってみては小さく笑っている。

シャツを着込みきゅっと自身の体を抱きしめてみる。