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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第28章 切ない光のエトセトラ~cf.3~

2つ買っても1000円でお釣りが来る。そんな安価なものだったが雅はどことなく嬉しそうだった。
結翔との間にペアの物など1つもない。
そんな中で、子供だましのようなものであっても同じ物が持てる…
たとえ付けてくれなくても…
ただ渡すだけなら自己満足の域に過ぎないかも知れない。
それでも、職柄の事を考えたら仕方のないことだった。それでも嬉しくて誰か見知らぬ人にでさえ伝えたくなっていた。
「結翔…貰ってくれるかな…」
そこばかりが気がかりであった物の気持ちは、心はあったかだった。
結翔との間にペアの物など1つもない。
そんな中で、子供だましのようなものであっても同じ物が持てる…
たとえ付けてくれなくても…
ただ渡すだけなら自己満足の域に過ぎないかも知れない。
それでも、職柄の事を考えたら仕方のないことだった。それでも嬉しくて誰か見知らぬ人にでさえ伝えたくなっていた。
「結翔…貰ってくれるかな…」
そこばかりが気がかりであった物の気持ちは、心はあったかだった。

