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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第32章 雅の決断

「…眠れない」
隣に居るはずの人が居ない…
どうして…手を伸ばしても手が届かない…
どうしたら届くかな
でも…
「ドアが…壁が…じゃまだなぁ」
そう呟いていた。そんな時だ。カチャリと寝室の戸が開いた。
「…雅?寝た?」
「寝てまぁす」
「起きてんじゃん」
その声は結翔だった。
「相馬君待ってるんじゃない?」
「風呂入った」
「今?」
「そう。」
ギシリとベッドの縁に座る結翔はそっと布団口から雅の前髪を避けた。
「結翔ぉ」
「何だよ。クスクス」
「あのね…」
隣に居るはずの人が居ない…
どうして…手を伸ばしても手が届かない…
どうしたら届くかな
でも…
「ドアが…壁が…じゃまだなぁ」
そう呟いていた。そんな時だ。カチャリと寝室の戸が開いた。
「…雅?寝た?」
「寝てまぁす」
「起きてんじゃん」
その声は結翔だった。
「相馬君待ってるんじゃない?」
「風呂入った」
「今?」
「そう。」
ギシリとベッドの縁に座る結翔はそっと布団口から雅の前髪を避けた。
「結翔ぉ」
「何だよ。クスクス」
「あのね…」

