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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第36章 証
…てか何で無言?
何て事言うわけ?
食いたいって言われたら俺どうするつもり?
そりゃ触れたい…
ずるいだろ…
ずるいよ……
2人が2人揃って似た事を思いながらも、なかなかそれを口に出すことは出来なかった。
何かを躊躇うとか…
何かを戸惑うとか…
そんな事は考えていない…ただ…口に出すのが照れ臭く感じていた。
「…行こっか」
その結翔の一言が合図かのように2人はそのモールを出て車に戻り乗り込んだ。
しかしすぐにエンジンをかけるでもなく、雅の肩に結翔は腕を回した。