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いとかなし
第8章 いろならば いづれかいかに
告白されたあの時と同じように啓司の膝の上に、でも今は糸は横向きで座る。

「これ食べた?」

「まだ」

啓司は甲斐甲斐しく糸の口元へ料理を運ぶ。

「啓司さんも食べてる?」

「うん、食べるよ、あとでね」

「え?」

デザートを持ってきた時も、お膳を下げる時も啓司は離れることを許さなかった。

「啓司さ…あの…恥ずかし…」

顔を両手で覆う糸の耳元に唇を寄せる。

「じゃあ、もっと恥ずかしいことしにいく?」

甘い囁きに糸は真っ赤になって、それでも小さく頷いた。

二人分の重さにギシッと音を立てるベッド。

畳に布団のあの家ではこの至福は味わえない。

「あ、の、電気…」

「うん、でもここだけは譲らないから」

メインの電気を落として、ベッドサイドの灯りだけがぼんやりと灯された。

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