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新しい生活
第12章 悪魔の囁き…
鄭さんは、聞いていない振りをしているのか…
「大丈夫ですよ…朋香さん…、降りていいですよ…僕の部屋に着きました…」

言われるがまま、エントランスからエレベータで部屋へ向かった。
鄭さんの後ろを歩きながら、罪悪感と何か嫌な期待感が入り混じった感じであった…

部屋のドアを開けて鄭さんは入っていった。
「どうぞ…」と言われるまま中に入った。

お部屋に入ると、部屋の中は、冷えていた。
先日の事がおぼろげに頭の中で回想していた…

「…どんな事されるのかな?って思ってるんですよね?」
不意に聞かれると…何も答えようがなかった。

「立っていないで、そこのソファに座っててください…ね」
口調は穏やかで、育ちの良さそうな雰囲気を持っていた。


鄭さんのお部屋に入って、気が付いた事があった。
もしかしたら…こないだみたいな事が…と急に不安が過った。


「大丈夫ですよ…僕、一人しかいませんので…、それとももう一人いた方がいいのかな?」

「そ、そんな事ないです、それより本当に約束してください、これが最後だと…」

鄭さんは、落ち着いた感じで、
「朋香さんが良ければ…ええ。色々…あると思われますけど…、それより、こないの画像見ます…?」

「画像って…??」
「江田さん…そういう趣味があったんですよ。見てみますか…?」

居間に置かれた、TV画面にスイッチを入れ、機械音が終えると
そこに映し出されたのは、ベッドの上で、江田さんと鄭さんに挟まれている映像であった」
鮮明に私の表情が映し出せされていた、漏れた声や吐息までが、しっかり撮られていた…

「…え…そんな…こんなのって…」


「個人で愉しんでいる限りなので、他言しませんよ…朋香さん…」


急に身体の力が抜けていくようであった。







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