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私を見て
第4章 甘い時間と罪の味
始めは躊躇したけど、吹っ切ってしまえばあとは簡単だった。身体の隅々まで触って、触れて。
時折、か細く鼻から掠れた声が抜けると。俺にも切ない疼きが来る。
最初は冷たかった肌がだんだんと温かみを帯びてくのがわかる。
どれだけ触って摘まんだかわからない左の乳首に軽く歯を立てると少しだけ身体が仰け反った。
大胆に拓かせた足の付け根の秘密の場所は、舐め続けて今じゃ唾液か愛液かすらわからない。
そこまでしても、長谷川の目は開かない。
もう俺の方が限界だと言うのに。
自分の猛りを押し付けると、長谷川の身体の奥に少しだけ潜っていく。
ここまでする前に起きて欲しかった。
起きて本人もびっくりするだろう。
それでも、ここまで寝ている長谷川を小さな声で鳴くまで追い詰めたのは俺だ。
その快楽に絡め捕られたままの長谷川を。意識のある長谷川を。追い詰めたかった。
昔から、長谷川を閉じ込めていたかったんだ。
かわいいリボンを付けてると、みんなが長谷川を見てる。
だからリボンを隠したんだ。
リボンを取る時に泣きそうな顔してた。
でも、そのリボンはみんなが見る。だからダメなんだ。
でもこっそり手を繋ぐと、ちゃんと握り反してくれる。
それがすごい嬉しかったのに。
ある日長谷川は俺のことを忘れたんだ。