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私を見て
第5章 エストの秘密
「ダメ~!!」
どこから出たんだろう、って位の大きな声が出た。
同時に轟音と共に、床の上を剣が滑っていく。
「…ほぅ……」
男は目を細め、こちらを見た。
「保護魔法を上回る魔力で。しかも、魔法剣の魔力は無効化にさせてか…ははは、面白い」
目尻がぐっと下がり、口の端が少し上がる。
笑った様に見えるけど、目の奥は少しも笑ってない。
「お嬢さん、その魔法は古の魔法だ。どちらで学んだのかな」
怖い、この人怖い。
若林くんが私の手を掴んでいて。
私を連れて部屋から出ようとしていたから。
でも、足なんて動かない。
力が入らない。
なんだか、身体が重い。
「お嬢さん、どちらの出身で?それくらいは答えても良いでしょう?」
変わらず、辻くんの前で、その男はそこに居るはずなのに。
目の前に居るような圧迫感がする。
掴んでる手がまるでこの男のような。
「まさかこんな所で私の魔力よりも越える者に、ましてや古の魔法使いに。しかも、私の剣を弾き飛ばされるなど思いもよりませんでしたよ」
力が入らない足がガクガクと震えて力なく床に座り込む。
「長谷川、逃げるよ」
若林くんの手が私の腕を引っ張って催促するけど、身体は少しも動かせない。
指先から痺れが走る。
呼吸が乱れてく、上手く息が吸えない。
どこから出たんだろう、って位の大きな声が出た。
同時に轟音と共に、床の上を剣が滑っていく。
「…ほぅ……」
男は目を細め、こちらを見た。
「保護魔法を上回る魔力で。しかも、魔法剣の魔力は無効化にさせてか…ははは、面白い」
目尻がぐっと下がり、口の端が少し上がる。
笑った様に見えるけど、目の奥は少しも笑ってない。
「お嬢さん、その魔法は古の魔法だ。どちらで学んだのかな」
怖い、この人怖い。
若林くんが私の手を掴んでいて。
私を連れて部屋から出ようとしていたから。
でも、足なんて動かない。
力が入らない。
なんだか、身体が重い。
「お嬢さん、どちらの出身で?それくらいは答えても良いでしょう?」
変わらず、辻くんの前で、その男はそこに居るはずなのに。
目の前に居るような圧迫感がする。
掴んでる手がまるでこの男のような。
「まさかこんな所で私の魔力よりも越える者に、ましてや古の魔法使いに。しかも、私の剣を弾き飛ばされるなど思いもよりませんでしたよ」
力が入らない足がガクガクと震えて力なく床に座り込む。
「長谷川、逃げるよ」
若林くんの手が私の腕を引っ張って催促するけど、身体は少しも動かせない。
指先から痺れが走る。
呼吸が乱れてく、上手く息が吸えない。