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真珠浪漫物語
第4章 秘密
天蓋付きの寝台に臥して涙を流す梨央。
「…ひどいわ、ひどい…月城…なぜお姉様に逢いに行ってはいけないの?…私のお姉様…ようやくお逢いできたのに…」
昨日の綾香の美しくも妖しい顔が胸に浮かぶ。
…本当にお美しい方だったわ…お美しいだけではなく、強くてそして…どこか、人を誘惑するような危険な雰囲気の方…。
そこまで考えて、梨央ははっとする。
…私は…なんてことを考えているの?
まるでお姉様がいやらしい方みたいに…
慌てて首を振る。
お姉様は歌手でいらっしゃるから人々を魅了するお力をお持ちなのよ。
…知りたい…もっとお姉様のことが…
逢いたい…
お姉様に逢いたい!
お逢いして、お話ししたい!
…でも…お姉様は私のことをもうお嫌いなのかも…
「もう二度とここには来ないで!」
梨央の胸がずきりと痛む。
綾香に嫌われたと思うだけで、どうしてこんなに胸が痛むのか…。
この気持ちは何?
わからない…わからないけれど…
梨央は寝台から上半身を起こす。
「わからないけれど…お姉様にお逢いしなくては…私は…どんなことをしてもお姉様にお逢いしなくてはならないわ…!」
梨央の目に輝くのは涙だけでは、もうなかった。
「…ひどいわ、ひどい…月城…なぜお姉様に逢いに行ってはいけないの?…私のお姉様…ようやくお逢いできたのに…」
昨日の綾香の美しくも妖しい顔が胸に浮かぶ。
…本当にお美しい方だったわ…お美しいだけではなく、強くてそして…どこか、人を誘惑するような危険な雰囲気の方…。
そこまで考えて、梨央ははっとする。
…私は…なんてことを考えているの?
まるでお姉様がいやらしい方みたいに…
慌てて首を振る。
お姉様は歌手でいらっしゃるから人々を魅了するお力をお持ちなのよ。
…知りたい…もっとお姉様のことが…
逢いたい…
お姉様に逢いたい!
お逢いして、お話ししたい!
…でも…お姉様は私のことをもうお嫌いなのかも…
「もう二度とここには来ないで!」
梨央の胸がずきりと痛む。
綾香に嫌われたと思うだけで、どうしてこんなに胸が痛むのか…。
この気持ちは何?
わからない…わからないけれど…
梨央は寝台から上半身を起こす。
「わからないけれど…お姉様にお逢いしなくては…私は…どんなことをしてもお姉様にお逢いしなくてはならないわ…!」
梨央の目に輝くのは涙だけでは、もうなかった。