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真珠浪漫物語
第6章 嵐の夜のあとさき
梨央はふいに羞恥心に襲われ、両手を交差して胸を覆った。
「寒い?」
「…い、いいえ…」
綾香は梨央の後ろに立つ。
浴衣を羽織らせる前に、じっと梨央の背中を見て
「…綺麗な背中…真っ白で…ほくろ一つない…」
綾香の指がすっと梨央の背中を撫で下ろす。
「…あっ……お姉様…」
「くすぐったい?」
いたずらっぽく笑いながら綾香は梨央に浴衣を羽織らせる。
そして、浴衣ごと梨央を後ろから抱きしめるように着物を合わせてゆく。

綾香の芳しい匂いが体温とともに感じられ、梨央は自分の激しい鼓動を気づかれないかと焦る。
…お姉様が私を抱きしめている…
どうして、こんなにドキドキするの?
お姉様なのに…
…お姉様だから…?
お姉様だからなのかしら…?

綾香は梨央の身体をあっさり離し、前に回り、手早く上手に浴衣を着せていった。
「はい、できた!」
「あ、ありがとうございます!」
白地に野菊が描かれた浴衣である。
可憐な梨央にぴったりだった。
「よく似合うよ」
綾香は少し笑った。
それだけで、梨央は幸せで身悶えそうになる。

「…私も着替えなきゃ…やだ、ステージ衣装のままだったんだね」
自分の真紅のスリットが入ったチャイナドレスを見て綾香は笑った。
そして、梨央の目の前でさっさとドレスを脱ぎ出す。
梨央は思わず、息を呑んだ。
綾香は黒いビスチェと、黒い下着を身につけていた。
黒い網タイツは太腿の上でガーターベルトで止まっている。
ミルクのように白く滑らかな肌と黒い下着との対比が余りにも妖艶で、梨央は一度は目を伏せ、しかし、見たい欲求にどうしても勝てずにおずおずと目をあげる。
梨央の目と綾香の目が合った。
綾香は艶っぽい笑みを浮かべ、梨央に見せつけるようにガーターベルトを外してゆく。
「…ガーターは初めて見る?」
梨央は小さく頷く。
綾香の仄白く、芳香漂う太腿から目が離せない。
それを単純にガーターベルトの興味と取った綾香は
「…外してみる?お姫様…」
と耳元で囁いた。
梨央は、綾香を熱っぽく見つめ、おずおずと頷く。
綾香は梨央の手を取り自分の太腿に導く。
「…ここを外すの…」
綾香の手と、太腿とを同時に感じることの悦びで、梨央は知らず知らずのうちに呼吸が荒くなる。
震える指で綾香のガーターベルトを外す。
綾香は尚も囁く。甘美な、しかし毒を孕んだ声で。
「…タイツも脱がせて…お姫様」


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