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真珠浪漫物語
第10章 甘い蜜の夜
今夜も綾香の部屋のドアを遠慮勝ちにノックする梨央…。
白い絹にフリルがついたネグリジェは年より梨央を幼く、頼りなげに見せる。
そして…
「…お姉様…今夜も…梨央とご一緒に寝て下さる?」
潤んだ瞳で懇願されて、綾香は苦笑しながら
「…いいよ、おいで」
とシーツを捲ってみせる。
梨央は目を輝かせて綾香のベッドに飛び込み、綾香の腕に抱かれながら眠る。

梨央の美しく整った寝顔を眺めて綾香は思わず笑みを漏らす。
「…天使みたいな顔をして…妹って、こんなに毎晩甘えてくるものなのかな…可愛いけどさ」
その清らかな額にそっとキスをする。
「…おやすみ、梨央…良い夢を…」
綾香はランプの灯りを絞り、梨央の隣りで静かに眠りに落ちる…。
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