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先輩じゃないとダメなんです
第2章 会う楽しみ、会えない悲しみ


ピコン


たくみ先輩:
〔改札でたとこでまってる〕
〔スタンプが送信されました。〕


携帯の通知をちらっとみて、
よし、と自分に気合を入れ直した。


ピピッとICカードをタッチして、まわりをキョロキョロ見渡した。


あれ?いない??


ただでさえ都会の人のとおおさにまいっていた。


急に不安に襲われた時だった。


「りーい。」


とっさに、後ろを振り向くと…

「先輩……!!」


ずっと会いたかったたくみ先輩がいた。


「ごめん迎え行けなくて。バイトのシフト急にはいらなきゃいけなくて。」


「小学生じゃないんですから大丈夫ですよ〜」


「身長は小学生…ってりいヒール履いてんのか!」


あっわかってくれた!という喜びを口に出しそうなのを抑え込み、えっへへ〜 と笑って見せた。


「制服とは雰囲気違うな。いつもより大人っぽくみえる。笑
でもチビはチビだな笑」


「一言余計です…!ちょっとがんばってみたんですよ??」


「りいはどんなでもかわいいよ」


と言い、頭をぽんぽんと叩かれた。


う〜、とほっぺを膨らませてみたら


「ほら行くぞ」


と言い指で頬をつつかれ
すっと左手を握られた。


すこしむくれたフリをしながらも、


私はその手をぎゅっと握り、幸せを噛み締めた。


そばに好きな人がいる喜びをただただ、感じていた。


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