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先輩じゃないとダメなんです
第2章 会う楽しみ、会えない悲しみ

ガチャ
先輩が鍵をあけ、ドアをひらいた。
「あんま綺麗じゃないけど、許して笑」
とすこし照れくさそうに笑うと先に1歩家にはいった。
「どうぞ、」
先輩は一足先に靴を脱ぎ、ドアが閉まらないよう抑えててくれた。
なーんてことに私が気づくこともなく、ただいつもの五倍速ぐらいの心音をおさえるよう、心臓に「静かに!」と命令をしていた。
「お、おじゃまします…」
男の人の家に入るなんてもちろん初めて。
というかたくみ先輩がりいにとって初めての彼氏だった。
ほとんどが初めての事ばかり。
そんなりいが緊張しない訳がなく、
玄関でヒールを脱ぐのでさえ、もたもたしてしまった。
そしてさぁ!と1歩出したと思えば、
だんだんと床との距離近くなって来ている気がする
ヒールの紐に足を見事に引っ掛けたのだ。
「うわぁ…っっ!!!」
とっさに可愛い声なんて出るわけもなく、ただ叫んでしまった。
あっ、やっちゃったと思った時、
ふわっと身体がういた。
「大丈夫?りいちゃん家きてそうそう怪我しないでもらえます?笑」
頭上から優しくもいじわるな声がした。
たくみ先輩が受け止めてくれたらしい。
「ぇっ。うわぁ、すみません!!!!!」
恥ずかしさで燃え上がりそうだった。
先輩に密着している恥ずかしさと、来てそうそうの自分のドジさが嫌になった。
「落ち込まないの。りいの為に俺いるんだから。」
なんてはにかみながら言う先輩。
言動すべてがイケメンの先輩には後光がさしているようにみえた。
我に返ったのは
「ほらこっち。俺の部屋」
とぐっと私の手を引き廊下の突き当たりの部屋に案内された時だった。

