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先輩じゃないとダメなんです
第2章 会う楽しみ、会えない悲しみ

「……」
先輩も同じことを考えているなんて思ってもいなかった。
会うときはいつも笑顔で、大人な雰囲気。
たまに見せるいたずらっ子ような表情。
…私が気にしないよう振舞ってくれていたのかもしれない。
「りいと同じクラスのヤツとかほんとに羨ましい。だから先輩付け、しなくていいよ。」
とても先輩がかわいくみえた。
「じゃ… なんて呼べば…?」
今までずっと先輩付けだったから急に変えれるか自信はないけど。
「普通に呼び捨てじゃダメ??」
脳内で自分が「たくみっ!」と言うのを想像する…。
絶対無理!!!!!
やっぱりそんな軽く呼べない。
「呼び捨てはむりです… あだ名とかないんですか?」
そう懇願する。
「えぇ… あだ名? 大学の先輩にはたまに たっくん って呼ばれるな」
そうニヤニヤしながら言う先輩はSモード全開な気がする。
「余計むりです!!!」
「一回言ってみて?」
私は決して首を縦にふろうとしなかった。
すると急に身体が浮いた。
お姫様抱っこされている!!!!!
「ちょっと!!!!先輩!!!おろしましょ!!!」
というとばふっと身体がおとされた。
ベット上に。

