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先輩じゃないとダメなんです
第2章 会う楽しみ、会えない悲しみ

私の身体は柔らかい布団に受け止められた。
今の状況はベットに仰向け。
目の前には天井……ではなく先輩の顔がある。
「一回言ってみてよ」
そう言う先輩は私に跨っている状況である。
すごく嬉しそうだ。
あ、そういえばさっきまた先輩と言ってしまった気がする。
「無理ですってば…」
「なんで?」
「…恥ずかしい。」
すると片手で私の顎をもぎ取るかのように、顔を掴まれ頬をぶにっとされた。
無理やり目を合わせられる。
最高に不細工な顔をしてるのは自分で鏡を見ずとも想像できた。
「じゃ、目立つ場所にキスマークつけていい??」
そうさらっと言いのけた。
「キキキ、キスマーク????!!」
実を言うと私はまだファーストキスが残っているピュアである。
前頬にはされたがまだ口ではしていない…。
そんか私がいきなりキスマークと言われ動揺しないわけがない。
「そ、こことかね。」
と言い私の首をつーっとなぞった。
「やぁっ」
耳を覆いたくなる声がでた。
「名前言うのとどっちがいい??」
とても上機嫌に先輩は言う。
キスマークなんてりいにはほぼ未知の世界であった。
すごく断片的な知識しかない。
答えはほぼ一択である。
「…っくん。」
顔から湯気が出そうだ。
「聴こえないよ??」
目をしっかり合わせて言ってくるものだから、言わないなんて選択肢はなかった。
「…た、たっくん!」
この場から逃げたしたかったが上に跨られては動けない。

