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帝警備淫夢譚
第10章 矢上マユ、強烈媚薬に“あの人”を想う
私はゼリーを飲まされた。

巨漢が無理矢理、口移しで…。

快感が私を支配して、巨漢が興奮してるのが分かった。

犯される…。
諦めかけた時、警報器が作動した。
けたたましい音が工場内で鳴り響いた。

巨漢はなぜか一目散に逃げた。
とりあえず乱暴に犯すこともできたはずなのに。

・・・

私はズタズタになった装備、スポーツブラとショーツという姿で、あの部屋の磔台に拘束されている。

遠くでサイレンが鳴っている。パトカーだ。何台だろう。かなりの台数が向かってきてる。
けど、まだ15分はかかるだろうな。
工場までは5分。でも何が起きているか分からない工場に突入して、私を見つけ出すまでは…もっとかかるかもしれないわね…。

ゼリーが全身を蝕んでいくのが分かる。

「はぁぁぁっ!」

私は大きな声をあげた。
まるで“あの人”に貫かれた時みたいに気持ち良い。何年前だったかな?意識が朦朧としてわからない。

「はぁぁぅんっ!」

声を出すことで強制的な快感から少しは逃れられる気がしたのだけど効果はない。それどころか、自分の声に煽られて興奮が高まる。
工場内に響き渡る私の喘ぎ声。

猛烈な快感にクラクラしてきた。
目を閉じて、快感を忘れようとする。脳内のせめぎ合いが激しさを増すにつれ、意識が混沌とし、私は浅い眠りに落ちた。

・・・

寝ている私のお尻を旦那が触ってくる。
ゲームに飽きたのかしら?

仕事ですれ違ってばかりだから?溜まっていたみたい。

ここは旅館の一室。そういえば何回か旦那の友達夫婦と泊まったわね。

私も今日はおかしな気分。
旦那が触ってくるのを受け入れている。
嫌がる理由なんてない。
私たちは夫婦…何だかめちゃくちゃにされたい。
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