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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第3章 出逢い

「ふぅーっ、今日も忙しいなぁ。」
午後からの仕事だけど、商品の補充は結構あって、バタバタと時間は過ぎていく。
牛乳や豆腐は結構重くて、思った以上に体力勝負な仕事だ。
バックヤードに戻り、空になったケースを外までしまいに行く。
ドアを開けて外に出ると、モワッとした空気に少しクラッとする。
この温度差だけで疲れちゃうなぁ。
丁寧に空箱を並べていると、1台のパッカー車がバックで入ってくる。
(パッカー車とは、ゴミ収集の後ろが開く車の事。)
業者さん?
そういえば、気にした事なかったけど、こんな時間に回収に来てるんだ。
いつも仕事が忙しくて、気にした事がなかったけど、こうして毎日来てたんだよね。
そう思いながら、パッカー車を眺めていた。
動きを止めた車の運転席のドアが開く。
少し高い座席のそこから、身軽にピョンと男の人が降りてきた。

