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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第3章 出逢い

そういえば、回収業者さんをちゃんと見るのは、初めてかも…。
見た感じは、若そう。
まだ後ろ姿だけの彼に少し興味が湧く。
ドアを閉めて、軍手をはめた彼がこちらを振り返った。
突然そこにいて、ジロジロと眺めていた私に少し驚いた感じの彼。
しばらく瞳と瞳が合って、彼がゆっくりと微笑んだ。
キリッと上がった切れ長の瞳が、優しく下がる。
薄く形の整った唇の口角を少し上げて、彼が口を開いた。
「こんにちは!」
少しハスキーな声で言った彼に、慌てて私も返す。
「こんにちは!お疲れ様です!」

