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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第12章 アズの過去

いつものように、家の近所に車を停めてもらう。
暗い車内で、アズが私をギュッと抱き締める。
私の髪に顔を埋めてアズがクスッと笑った。
「サラの髪、俺の家のシャンプーの香りがする。俺と同じ香りだね。」
私の髪を優しく撫でながら、アズが私の顔をジッと見つめた。
「今日はありがと。もう不安にならないで。サラとの事は遊びじゃないから。」
「うん…アズも色々話してくれて、ありがとう。また遊びに行くからね。」
「また、休みが合ったらどこかに行こう。連絡するから。」
「うん、待ってる。」
見つめあう二人の間に、ゆっくりと時間が流れる。
「サラ、愛してる。」
「私も愛してる。」
優しく重なった唇から、お互いの愛が伝わっていく。
会うたび強く結び付く私達の未来は、どこへ向かっていくのだろうか。
確実に貴方を愛していく私は、これからどうしたらいいのだろうか。
貴方の愛を深く感じる程に、胸が傷んだ。

