この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
PM2時〜パッカー車の恋人〜
第13章 違和感

そうその違和感は、決まって、紗蘭が休みの木曜日に感じる。
でも毎週ではない。
月に一度あるかないか。
だが、決まって木曜日。
偶然なのか、やはり何かあるのか。
ある日の木曜日帰宅すると、いつも通り先に風呂に入り部屋着に着替えて、夕飯を作り終えた紗蘭が、玄関で俺を迎えてくれた。
「ただいま!」
「お帰りなさい!」
いつも通りの紗蘭の笑顔にホッとする。
甘える紗蘭を抱き締めた。
その時に俺は感じたんだ。
何だ…?
俺よりかなり背の低い紗蘭。
抱き締めた時に紗蘭の髪に顔を埋めた瞬間に感じたそれ。
シャンプーの香りが違う!!
いつも使ってるシャンプーの香りではない、別の香りが紗蘭の髪からする。
シャンプーを変えたのか?
疑問に思ったけど、何故か聞く事ができなかった。
自分が風呂に入った時に、シャンプーがかわっていれば、それで疑問は解決するのだから、それでいいと思った。
きっとそうなのだと、思い込みたかった。

