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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第14章 見えない恋敵

☆久遠青音side☆
最初はただ、可愛い人がいるな位の気持ちで彼女を見ていた。
いつも一生懸命に働いている彼女を目で追っていたんだ。
ある日、彼女が俺の乗っているパッカー車を眺めていて、運転席から降りた俺に挨拶してきた。
初めて聞く彼女の声は、可愛らしくて、想像通り。
思わず俺は微笑んで彼女に挨拶をしていた。
それからは、彼女と話す機会が増えていって、ある日質問された年齢、逆に彼女の年齢を質問し返したら、なんと俺と同じ年齢だった。
見た目可愛らしくて、柔らかい雰囲気の彼女は、実年齢よりもずっと若く見える。
いろんな偶然が重なって、彼女の連絡先をゲットする事が出来た頃には、俺は彼女に既に惚れていたんだ。
彼氏がいなければ、告白しようと思っていた位に。
彼女の名前はサラという事はわかった。
可愛い名前にまた、顔が綻ぶ。
サラとの初めてのデートで、俺はサラに告白しようと決めていた。
それなのに…。
君は…
既婚者だったんだね…。

