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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第15章 AM10時の光景

私は笑顔でコクンと頷いて、職場を後にした。
駅に着きメールを見ると、アズからのメールが届いていた。
アズの職場の最寄り駅が書いてあったけど、その駅はここから、20分もあれば行ける場所だった。
17時10分位には着くから。
アズからのメールには、そう書いてあった。
多分、定時が17時なんだろうけど、10分と細かく書くのは、少しの時間も無駄にしたくないっていうアズの性格に合っていて、何だか笑ってしまう。
焦らず来てね。待ってる。
そう返事を送ってから、目的地へと向かう電車に乗った。
時刻はまだ15時。
約束の時間までまだ2時間ある。
近くのショッピングモールで買い物でもしようと思い、お店の中を見て歩いていると、オシャレなアクセサリー屋さんに興味がわいて、中に入った。
すぐにシルバーのチェーンに石の付いたアンクレットが目に入る。
長さは色々と変えられるみたいだから、指輪と違って、つけられないという事はなさそう。
アズの名前は青音って書くから、青系の色を見ていると、綺麗な青い石が付いたアンクレットを見つけた。
クールなアズのイメージにぴったり!!
一目見てアズに付けてもらいたい!
そう感じて、迷いもせずに購入した私。
自分にもお揃いで赤い石のついたアンクレットを買った。
お揃いって何だか嬉しいな。
アズも喜んでくれるといいなぁ…。
アズを待つ時間も何だか楽しくなっていた。

