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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第16章 お揃い

「アズ…ありがとう。」

「お礼なんていらないよ。俺がサラとお揃いにしたかっただけなんだから。」


私の頬を撫でながら、アズの瞳が細くなる。

クニャッと下がった目尻。


優しいアズの表情に心が癒される。


「ねぇ、アズ。ベッドに座って。」

「ん?どうした?」

「いいから、座って。」


私の言葉に少し戸惑ったアズだけど、「わかったよ」と言うとベッドに座った。

アズの足元に座って、ジーンズの裾をめくり靴下を脱がす。

そんな私の様子をアズは、不思議そうに眺めてはいるが、何も言わずジッとしてくれていた。

アズの日焼けした引き締まった足首を手に持って、足の甲にチュッとキスをする。


「サラ、恥ずかしいよ…。」

「このままジッとしてて…。」


さっき買ったアンクレットを鞄から出して、ゆっくりとアズの足に付ける。

小麦色の肌にシルバーがよく映える。


「やっぱり良く似合うね。良かった…。」

「サラ?これ、どうしたの?」

「さっきアズを待ってる間に、一目惚れしちゃって、アズに似合うと思って買っちゃった。」

「え?本当に?」

「うん!実はね…これも色違いでお揃いなんだよ!」


そう言って自分のアンクレットを出してアズに見せると、アズがクスッと笑った。


「ほんとだ。色違い。こう
いうのすごい嬉しいな。ありがとう。今度何かお返しさせてなっ。」

「気にしなくていいよ。」

「サラのアンクレットかして…。」

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