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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第21章 甘い5日間

車で帰って来たのは、私の家ではなくアズの家だった。
ここで1度別れを告げたのに、今またこうして戻ってこれるなんて…。
アズの家にまた来れるなんて、思っていなかったから、何だかすごく嬉しい。
「サラの家だと気持ちも、落ち着かないかと思って。日頃の事忘れて何も気にせず、休んでいってよ。サラは、元気になる事だけ、考えてればいいから。」
そう言ってアズが私の頭に軽くチュッとキスしてくれた。
私がドアを開けようとすると、先に車を降りていつものようにドアを開けてくれる。
危ないからと、優しく手をとって、車から降ろしてくれる。
いつも本当に紳士的なアズに、嬉しい気持ちでいっぱいになった。
「アズ、いつもありがとね。」
「ん?何が?」
「車から降りる時とか、ドア開けたりしてくれるから、嬉しいなって思って。」
「サラにしかやらないよ。サラには、何でもしてあげたくなるんだよ。」
荷物を持ったアズが、ふふっと笑って、家のドアを開けた。
「さぁ、お嬢様どうぞ、お入りくださいっ。」
執事みたいにお辞儀をしたアズが、やたら格好良くて、本当にお嬢様になったような気分になってしまった。
アズみたいな執事がいたら、皆ドキドキしちゃうだろうなぁ…。

