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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第21章 甘い5日間

「今日から、お嬢様が元気になるまで、私に何なりとお申し付けください。」
すっかり執事になりきっているアズ。
そんなアズが可笑しくて、思わず笑うと、アズが私のおでこをピンと、はじいた。
「こらっ!笑うな!」
「だって、アズが執事になりきってて、面白いから。」
私を見るアズの目尻がクニャッと下がって、優しい笑顔が現れた。
「良かった…サラの笑顔、俺好きなんだ。だから、サラの笑顔見れるなら、俺は何でもするよ。5日間、おもいっきりワガママ言って、俺に甘えてね。」
私の顔を覗きながら、優しく髪を撫でてくれるアズ。
この5日間、どれだけ私を甘やかしてくれるんだろうか。
普段から甘々のアズが、いつも以上に甘くなったら、私はどうなっちゃうんだろう。
楽しみなようで、何だか心配にもなる。
でも、今までの自分が嘘のように、アズに会ってから私はすごく元気になった。
すっかり私の中で、アズはいなくてはならない存在になっていたんだ。
アズと一緒に5日も過ごしたら、きっと元の生活に戻るのが嫌になってしまうかもしれない。
それだけアズにハマっているのも分かっているけど、拍車をかけたこの気持ちは、もうどうにも、止める事は出来なかった。
何もかも忘れてアズとの5日間を楽しみたい。
そう思っていた。

