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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第4章 きっかけ

お兄さんがさっきまでいた、自分の横をチラッと見てみる。
少し前まで隣にいたお兄さんのシトラス系の残り香が、わずかにする。
あぁ…とうとう話しちゃった…。
正直イメージとはちょっと違う感じだった。
でも、悪い気はしなかった。
ただ見ているだけとは違う満足感が、そこにはあった。
耳元に聞こえたお兄さんの掠れた声も、すごくリアルだった。
彼をもっと知りたい…!
もっと色んな彼を見てみたい!
そんな私の欲求は、この日を境に大きくなった。
そう、男と女の関係は、きっかけなんて些細な事。
些細なきっかけで、関係は動き出していく。

