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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第22章 強まる絆

この前アズと来た海の公園。
ベンチに座り、二人静かに寄り添い日向ぼっこをしていた。
目の前に広がる海は、穏やかに光を浴びてキラキラと光っている。
アズと手を握りながら、何をするでもなく、海を見ていると、心が穏やかになっていく。
平日の公園は、人もまばらで、のんびりと時間が過ぎていくような気がした。
「ねぇ、サラ?」
「ん?なーに?」
海を見つめたまま、優しい口調で私に話しかけたアズに、私もゆっくりと返事をした。
「このまま、俺と暮らさない?」
「えっ?」
穏やかな空気が漂う中、アズが何気なく言ったセリフは、あまりにも突然で。
私はアズに思わず、聞き返してしまった。
アズが言ったセリフは、もしかしたら冗談かもしれない。
そう思ってアズを見ると、アズが今度は真剣な顔をして私を見つめ、今度はハッキリと言った。
「このまま、俺と暮らさないか?」

