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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第24章 愛しているからこそ

☆星野涼side☆


やっと出張が終わって、家に戻ると、退院した紗蘭が出迎えてくれた。

あれだけ顔色が悪かった紗蘭だけど、今日はとても血色が良くて、表情も明るい気がした。

良かったぁ…。

体調が悪いのに一緒にいれなかったから、すごく心配していた俺は、ホッと胸をなでおろした。

それでも、思わず抱き締めた紗蘭は以前よりもずっと細くて、力を込めたら折れてしまいそうで…。

でも、こうして元気に俺の腕の中にいる紗蘭の温もりに幸せを感じていたのに…。

着替え終わって、紗蘭のもとに戻ると、紗蘭は何だか険しい表情をしていた。

不安に思う俺に話があるという紗蘭。

表情を見るからに、深刻そうな感じで、今から話そうとしている事が、簡単な話ではない事がよくわかった。

病気の話かと思い、紗蘭に聞いたら違うと言う。

明らかに、何か言い辛そうな紗蘭は、何かを言いかけては、口ごもる。

何だろう?

この胸騒ぎは?

そう、あの時と同じ胸騒ぎをまた感じたんだ。

紗蘭から違うシャンプーの香りを感じたあの時と、同じ胸騒ぎを…。

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