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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第24章 愛しているからこそ

まだどこかで、紗蘭を信じていて、浮気という事実から目を背けたい自分がいた。

話の内容は病気の事ではないという紗蘭に、俺はとうとう切り出してしまった。

紗蘭がどういう反応をするのか、それが知りたくて…。


「浮気相手の事か?」


俺の質問に対する紗蘭の表情は、驚くほどに正直だった。

明らかに動揺している紗蘭を見て、もう俺は誤魔化す事が出来なかった。

現実を見なくては。

そんな思いで紗蘭に、浮気に気づいていた事を話し出したんだ。

俺が前から何となく紗蘭の浮気に気づいていた事を知ると、紗蘭は更に動揺していた。

一度話し出したら、我慢できなくなっていた。

紗蘭を前にして、俺を騙して他の男に抱かれていたんだと思うと、何ともいえない思いが、一気に沸き上がっていた。

嫉妬と怒りにみち溢れた俺の欲望が胸の中にたぎり始めて、俺はいつの間にか、紗蘭を寝室のベッドへと運んでいた。

そう俺のこのどうしようもない欲望を紗蘭で満たすために…。

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