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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第24章 愛しているからこそ

嫌がり泣き叫ぶ紗蘭を押さえ付けて、俺は無理矢理に紗蘭を抱く。

出逢ってから、一度もこんな抱き方をした事はなかった。

ずっとずっと大切に扱ってきたから…。

二人きりの時間を大切にしたいからと、子どもは作らなかったのに…。

子どもがいたら、紗蘭を他の男にとられる事もなかったのだろうか…。

今になって、こうして紗蘭を大切に扱い過ぎていた事に後悔だけが募る。

本当は、紗蘭との子どもが欲しかったんだ。

でも、それ以上に紗蘭と二人きりで幸せに過ごしていたかったんだ。

それなのに!

一体相手はどんな奴なんだ!

見えない相手に嫉妬する自分が段々と虚しくなってくる。

紗蘭を思えば思うほど、怒りの気持ちは抑えられなくなっていた。

紗蘭、いっそ俺の子どもを身籠ってしまえばいい。

そしたら、君はずっと俺だけの妻でいてくれるだろう?

そんな思いが俺の頭をよぎった。

そうだ、俺の子どもを身籠れ!

そして、そんな相手の事は忘れるんだ!
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