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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第24章 愛しているからこそ

俺と別れる気でいるに違いない紗蘭。
誰かもわからない相手の男に、紗蘭を渡す気など俺は全くない。
子どもでも出来てしまえば、きっと紗蘭は…。
俺の中の悪魔が微笑むのを感じた。
俺は別れを告げようとしている妻を無理矢理抱き、自分の欲の全てを彼女の中に解き放った。
初めての中出しだった。
泣きながら、動揺する紗蘭に俺は最後の追い討ちをかけた。
「俺がされた事に比べたら、こんな事どうってことないだろ!」
最悪な言葉だった。
大切にしてきた妻への、初めての暴言。
この一言で、俺と紗蘭の今までの幸せな関係が、崩れていく。
俺なりに紗蘭を愛していた。
そして大切にしてきた。
でも、言わずにはいられなかったんだ。
後ろで泣く紗蘭に、もうかける言葉なんてなかった。
そして、これ以上紗蘭と一緒にいたら、俺は何をするかわからない。
もしかしたら、彼女をこの手で殺してしまうかもしれない。
そんな自分の恐ろしい衝動を抑えるのに必死だった。

