この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
PM2時〜パッカー車の恋人〜
第25章 負けない思い

「ごめんね。残業してたの。ちゃんと連絡すれば良かったね。」
俺の腕の中で、俺を心配して謝ってくれているサラに愛しさが増していく。
俺が勝手に心配してテンパっていただけなのに…。
ほんと、可愛い人だな…。
「こんな姿見せちゃって、俺何だか恥ずかしいな…。」
「そんな事ないよ。アズはいつでもカッコいいよ。心配してくれて、ありがとう。」
「サラ…。顔あげて…。」
体を離してサラにそう言うと、恥ずかしそうにハニカミながら、顔をあげたサラ。
その表情が可愛くて可愛くて、仕方なくて、俺はサラの唇に自分の唇を近付けた。
お互いの唇が触れる寸前、俺の唇に感じた冷たい感触は、唇の感触ではなくて。
………???
不思議に思い瞳を開けると、二人の唇の間にサラの手が挟まっていた。
俺と見つめあったサラは、少し困った顔をこちらにむけている。
「どうしたの?俺とキスするの嫌だった?」
拒絶されたと思い、不安になった俺は、そんな事を聞いていた。

