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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第5章 近付く二人

「お兄さんて、何歳なんですか?」
「ん?お兄さんはねー。」
自分の事、お兄さんとか言っちゃうとこも可愛い。
クスッと笑いながらお兄さんを見ると、微笑んでこちらを見ている。
「逆にそっちは、何歳なの?」
「えっ?私は29です!」
「あ!同じだ!出身はどこなの?」
「横浜です!」
「えっ?俺も一緒!!血液型は?」
「AB型です!」
「すげぇーっ!俺も!」
なんとなくした質問が、私達の距離をグッと近くしていった。
年齢も出身地も血液型も、たて続けに同じという奇跡。
それだけで一気に親近感がわいていく。
この奇跡によって、私とお兄さんのこの時間は、どんどん深い時間となっていった。

