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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第26章 愛し合う二人

顔をあげてアズを見ると、いつもの優しい笑顔がそこにあってホッとする。
「唇噛んじゃだめ。傷できちゃうだろ。」
「うん…ごめん。」
「それから、自分の体は大切にして。今は、ちゃんと避妊しよう。サラが妊娠していたとしても、俺はサラと別れないから。信じて、俺の事ちゃんと。」
そう言ったアズの表情はすごく寂しそうに見えた。
そんなつもりで言ったわけじゃないのに…。
純粋にアズを直に感じたいと思っただけ…。
でも、アズが言うのは正しい。
こんな時だからこそ、いい加減にしちゃいけないんだ…。
アズは、ちゃんと私の体を心配してくれてるのに…。
アズの頬をそっと撫でて、アズを見つめる。
アズの瞳がユラユラと揺れていて、その中にしっかりと私が映っていた。
「アズ…ごめんね。そんなつもりじゃなかったの。でもね、アズが私の体を心配してくれて嬉しいよ。」
「サラ…。」
「嫌な思いさせちゃって、ごめんね。」
「ううん…。嫌な思いなんてしてない。サラ…おいで。」
両手を大きく広げたアズの腕の中に飛び込むと、アズが嬉しそうに言った。
「絶対にもう、逃がさないから。俺だけのサラになって。」
そのまま、ゆっくりとアズが私を再びベッドに押し倒した。

