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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第28章 夫vs彼氏

帰りの電車の中で、俺はやけに落ち着いていた。
行きとは違い何だか、少しだけ自分のモヤモヤした気持ちがとけた気がする。
久遠青音…。
本当に不思議な男だった。
見た目とは全然違っていて、落ち着いた大人な感じで。
そして何より、人を惹き付ける力がある。
紗蘭が惚れるだけの事はあるな…。
今日彼と話した事や、これからの事も含めて、後悔がないように、1週間考えよう。
出来れば、誰も傷つかぬように。
『サラさんが二人いればいいのに…。』
彼が言った言葉が、心に滲みた。
そしたら、誰も傷つかずにすむのにな…。

