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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第28章 夫vs彼氏

しばらくウインドサーフィンを楽しんだ俺は、浜辺にあがりその男性に声を掛けた。
まさかその男性が、サラの旦那さんだったなんて知らずに…。
突然、俺の名前を言われた時は正直驚いた。
でも、年齢的にも雰囲気的にも、その人がサラの旦那さんだって、言われなくても気付いた。
やっと対面できたサラの旦那さんは、俺が想像していた感じの人だったから。
きっと俺に対して怒りと憎しみで一杯だったはずなのに、星野さんは大人な対応で、俺としっかり向き合って、話を聞いてくれた。
そんな星野さんに、俺も精一杯の気持ちを込めて話した。
本来なら冷静に話し等出来ないだろう状況なのに…。
俺と星野さんは、お互いに淡々と話しを続けた。
本当にいい人だ。
そんな星野さんを傷付ける事に、気持ちが少し揺らいだけど、サラを思う気持ちは、やはり止まらない。
土下座をして星野さんに、今の気持ちを伝える事しか、俺には出来なかった。
『サラさんを俺にください!』
言わずにはいられなかった。
そんな俺の気持ちを、星野さんはしっかりと、受け止めてくれたんだ。

