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第28章 夫vs彼氏

答えを出すのに、1週間くれと言われた。

1週間だけで答えを出してくれると言うなら、俺はいくらだって待てる。

もちろん、サラと別れるつもりはない。

星野さんの答えによっては、裁判になるかもしれない。

サラが二人いればいいのに。

思わず出た言葉は、心からの言葉。

星野さんも、俺も、サラも…。

皆が幸せになるには、これしか解決方法はない。

でも、そんな事は絶対できない。

俺と星野さん、二人が愛したサラは、世界中に一人しかいないのだから…。

ねぇ、サラ。

俺はただ君を愛していきたいだけなのに…。

俺の思いを君に届けるには、犠牲がたくさんで。

愛している。

それを伝えるのが、こんなに苦しいなんて。

君を愛する事が、こんなにも罪なんて…。

君を失いたくない。

君とこれからを共に生きていきたい！

そんな俺の願いは、神様にも届かないのかな。

君は俺といて、本当に幸せになれるのかな。

サラ…。

君との未来が幸せだと俺は信じているよ。