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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第31章 エピローグ

聞こえる心音、伝わる温もりは、夢とは比べ物にならない程にリアルで、目の前のサラが現実のサラだと、確信させてくれる。

俺は愛しいサラを抱き締める。


「サラ!お帰りなさい。俺も会いたかった。」

「ただいま。アズ。」


俺達は外であるのも忘れる程、強くお互いを確認するように抱き締めあった。


「アズ、これ受けとって。」


そう言って渡された青いアンクレット。

俺は自分の足から赤いアンクレットをはずして、サラに渡した。

お互いが本来つけるべきだったアンクレットをつけ直し、二人見つめあう。


「サラ、帰ろう。俺達の家に。」

「うん!」


サラに右手を差しのべると、サラが左手を乗せてきた。

ギュッと握られたサラの手には、もうあの指輪はついていなかった。

それは俺達が、誰からも非難される事なく、普通の恋人同士になった事を証明していた。

俺達の恋人としての新しい未来が待っている。

サラ、君と出逢って、君を愛せて良かった。

これからも、ずっと俺は君を守りぬくからね。

あの日、PM2時に君に逢えて良かった。

紗蘭、愛してるよ。

これからもずっとね。



☆END☆
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