この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
PM2時〜パッカー車の恋人〜
第31章 エピローグ

聞こえる心音、伝わる温もりは、夢とは比べ物にならない程にリアルで、目の前のサラが現実のサラだと、確信させてくれる。
俺は愛しいサラを抱き締める。
「サラ!お帰りなさい。俺も会いたかった。」
「ただいま。アズ。」
俺達は外であるのも忘れる程、強くお互いを確認するように抱き締めあった。
「アズ、これ受けとって。」
そう言って渡された青いアンクレット。
俺は自分の足から赤いアンクレットをはずして、サラに渡した。
お互いが本来つけるべきだったアンクレットをつけ直し、二人見つめあう。
「サラ、帰ろう。俺達の家に。」
「うん!」
サラに右手を差しのべると、サラが左手を乗せてきた。
ギュッと握られたサラの手には、もうあの指輪はついていなかった。
それは俺達が、誰からも非難される事なく、普通の恋人同士になった事を証明していた。
俺達の恋人としての新しい未来が待っている。
サラ、君と出逢って、君を愛せて良かった。
これからも、ずっと俺は君を守りぬくからね。
あの日、PM2時に君に逢えて良かった。
紗蘭、愛してるよ。
これからもずっとね。
☆END☆

