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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第6章 初デート

「ねぇ、サラ。寿司食べるまで時間あるから、カラオケでも行こうか?」
「うん!いいね。そうしよう。」
駐車場に車を停める。
普段もっと大きな車を運転してるから、車庫入れもすごくうまい。
なんか、こういうのを簡単に出来ちゃうとことか、格好いいな。
いつものパッカー車の運転姿も、かっこいいんだけどね。
「ん?そんなに俺の事ジッと見つめてたら、食べちゃうよ。」
クスッと笑ったアズの瞳が優しく揺れる。
「えっ…?やだっ…。」
「サラ酔ってるよね?顔がフニャッてしてて、可愛い。」
そう言って両手で私の頬を挟んだ。
狭い車内で見つめ合う二人…。
すごいドキドキするよーっ。
結婚してからこんなドキドキ感は、味わっていない。
久しぶりのドキドキ感に心臓が破裂しちゃいそう…。
恥ずかしくて、瞳を逸らすと、アズの手が私の頬から離れて、頭をポンポンと撫でられた。
「キスすると思った?」
「……っ。」
「こんなとこではしないよ。誰にも見られないとこでなら、しちゃったかも。」

