この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
PM2時〜パッカー車の恋人〜
第6章 初デート

そう言って、私の唇をアズの指がツーッとなぞった。
アズから何か言われたわけではない。
ただの友達のはず…。
友達のはずなんだけど…。
友達にこんな事する?
突然のアズから繰り出される甘い攻撃の数々に、私の頭はパニック寸前だった。
それに、いちいちドキドキと反応してしまう自分にも、困っていた。
久しぶりの恋愛的な行動に、ドキドキしてるだけ。
アズの事を好きとか、そういうわけではないはず。
そう自分に言い聞かせた。
「サラ?とりあえず、車から出ようか?」
「あ!うん。ごめんね。」
ボーッとしていた私にアズが声を掛けて、車の外に出た。

