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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第6章 初デート

お寿司屋さんで、お寿司をたくさん食べた私達。
楽しい時間は、なんでこんなに過ぎるのが早いんだろう…。
「そろそろ帰らないと。」
「そっか。じゃ、送っていくよ。」
いつの間にか降りだした雨。
私達は1つの傘に入りながら、アズの車に向かった。
傘を持ってくれたアズの腕に、私は腕を絡めた。
自然に近付く二人の距離。
二人黙ったまま駐車場へと歩き出した。
帰りの車の中、二人沈黙が続く。
アズの綺麗な横顔を見ながら、まだ一緒にいたいなと思ってしまう。
旦那さんが帰宅するまでに、夕飯作らないと行けないし…。
急に夢の世界から、現実に戻ったようで、何ともいえない寂しさに襲われた。
「サラ?」
家より少しだけ遠いところに車を停めてもらうと、アズが私の手を握り、顔を覗き込んできた。
「またプライベートでも、会ってくれる?」
「うん…今日はありがと。また明日、職場でね…。」

