この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
PM2時〜パッカー車の恋人〜
第7章 迷い

次の日、私はいつものように職場に行った。
時計を見ると、PM1時50分。
もうすぐアズが来る。
昨日のアズの告白の返事を聞かれたら、どうしよう…。
そんな事を考えていたら、急にアズに会うのが、心配になってきた。
PM2時。
いつものように、アズがパッカー車で現れた。
運転席から降りて来たアズに、私は笑顔でいつものように挨拶した。
「お疲れ様です。」
「こんにちは!」
アズの笑顔は明らかにいつもとは違う笑顔で。
その笑顔には、二人が今までよりも近くなったと感じられる物がある。
何か言いたそうなアズをそのままに、私は挨拶だけをしてバックヤードへ戻った。
アズが外で仕事をしている15分、私は売場で仕事をした。
15分がたって、また外に出てみると、そこにパッカー車はもうなかった。
数分前まで彼がいたその場で、ごめんね!と呟いた。
アズは、今日の私をどう思ったんだろう…。

