この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
PM2時〜パッカー車の恋人〜
第9章 繋がる体

動物園のあと、近場でご飯を食べて、あっという間に夕方になってしまった。
楽しい時間は、どうしてこんなに過ぎるのが早いのだろう…。
車で帰る途中に、アズが私に遠慮がちに聞いてきた。
「ねぇ、サラ。もう夕方になっちゃったけど、もう少し時間平気?」
「うん。夕飯の支度はしてきたから、まだ大丈夫だよ。」
「じゃあ、二人きりになれる所に行っていい?」
二人きりになれる所。
アズはそういう風に言ったけど、そこは多分そういう所で…。
アズに抱かれる事を私も望んでいたから、私は静かにアズを見て頷いた。
車の中、目的地まで沈黙が続く。
こういう時に、何を話したらいいのかわからない。
何かベラベラと喋ってるのも変な気がして…。
お互いそこへ行くのは、初めてではないはずなのに、初めて足を踏み入れるような緊張感がある。
アズはこの状況をどう思ってるんだろう?
私と同じような気持ちなのかな?

