この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
PM2時〜パッカー車の恋人〜
第12章 アズの過去

「ここだよ!」
海の近くに建てられた可愛いアズのお家…。
マンションとかかと思ったら、一軒家だった。
一軒家に一人で住んでるの?
何だかそういう人って、珍しいな…。
「何で一人なのに、一軒家?って思ってるでしょ?中で、その訳も話すよ。どうぞ、入って。」
アズが少し悲しそうに微笑んで、ドアを開けて中へ入れてくれた。
広い一軒家。
アズが一人で住むには、広すぎると正直思った。
きっとアズにもいろいろあるんだろう…。
そう思い、それ以上は何も聞けなかった。
通されたリビングは、開放的ですごく広い。
外からの光がたくさん入って、暖かいイメージのリビングだった。
大きなテレビ、大きなソファー。
一人には、とても贅沢な家具ばかり。
本当は一人じゃなかったんだ。
多分、以前は他に誰かがいたんじゃないのか?
そんな気がした。
きっとここは、誰かと一緒に住んでたお家。
アズは一人ではなかったんだ、きっと…。

