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第2章 　身の上話

　「意地悪ね言ってくれないなんて、私はこれで充分満足なのよ、でも主人の在る身でこんな事しているのは悪い事なんでしょう？」
　「男は女を好きになり女が男を好きになるのは自然の法則なので深く考えても仕方がないんじゃないの？」
　「そうね、今こうしていて楽しいと思えるのは不倫しているってことなのね？」
　「そうだねお互いに不倫同士で仲良くしようよ」
　「喫茶なんかに行かないで、私はこのまま車に居る方が気兼ねが無くていいんだけど駄目？」
　「浩美がその方が良ければそれで良いよ、自販機で飲み物でも買って木陰に停めようか？」
　「大賛成・・・その方が人目に付かないし落ち着くわ」
　征男は自販機を探してジュースを買い、しばらく走り、神社を見つけ出してその境内に車を停め、浩美のシートを少し倒してやろうと動き始めると、