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3週間の情事
第1章 3年目
「そう? それは知らなかったな」
とは言いつつも高校時代、何人かから告白はされていた。
でもさ……
本命の穂とは進展がなかったから、自分がモテるとそんなこと考えてもいなかったんだよな。
「今だから言えるけど、私は山之内くんのこと好きだったもん! 渉と付き合ってなかったら告白してたかも!」
「え……マジ?」
「おいっ!!」
穂の告白に、本気で驚く俺と、物凄く慌てる渉がいた。
「きゃっ! きゃっ!」
「ほら~! 希だって山之内が良いよね~!」
楽しそうに俺に微笑む希ちゃんが、その過去を肯定するように穂は言ってくる。
「ふざけんな! 俺じゃないと希は生まれて来てないだろ!!」
そうとうバツが悪いのか、渉は顔を真っ赤にして現実を突き付けてきた。