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報酬
第1章 日常
「最近、誤配...多いですね。ちゃんと睡眠取ってるんですか?」

正社員でデータ処理をしている彼女は、オレ達みたいなうだつの上がらないドライバーを何処か見下している。

「事故でも起こさないか心配なんですよ...それに誤配はお客さんからコールセンターへ直接クレームが行くんですよ...その度に本部から説明を求められて、昨日もその書類作りで残業だったんですよ!ホント、お願いしますね!」

平たく言えば、残業のクレームだ。

確かに美人だし、愛嬌もある。
既婚者であるにも関わらず、数人の若いドライバーとの噂も時々耳にする。

すまして事務をこなしているが、好色なんだ...。
それが悪いとは思わない。
そんな高飛車な所と裏腹に、淫らな行為にフケって腰を降る姿を妄想してオカズにした事もある。

でもこうして彼女の愚痴を聴きながらも、決して目を合わせたりはしない。

苦手なんだよ。お前みたいな女。

今夜はお前の顔にたっぷりぶちまけてやるからな...待ってろよ。

卑屈で最低なんだよ、オレは。

仕事上がりの汗臭いオレを個室に呼び込んであからさまに鼻を抑えて。

それでも「すみませんでした。これからは気を付けます。」

もっともらしく謝る。

「ホント、気を付けて下さいね!誤配は査定に響きますよ」

響くもなにも、今だって査定は一番下なのに...。
これ以上下がりようがないのになぁ。

また上がりが遅くなった。
必ず説教の呼び出しはタイムカードを押した後だ。
もっとも説教で時給を払う会社なんてある訳ないよな。
ただ、会議まで退社後...てのも納得出来ないが。

こんな世の中だから、この国でブラックのない企業を探す方が難しい。

一部の大名以外は全て町民で、その中で上の下のと騒いでるんだ。

まぁ...オレほど卑屈にネジ曲がったヤツも稀なんだが。

幸いいつもの定食屋はまだ暖簾を出していた。

「いらっしゃいませ!いつものでいいですか?」

「あ...いや。今日は一杯もらおうかな。」

「あら、珍しい。平日お呑みになるなんて。ビールでよろしいですか?」

「うん。あと何か漬け物でもあると、ありがたいな。」

「ちょうどいい感じのカブがありますけど。」

「じゃぁ、それで。」

疲れてるワケでもなかった。

ただ...アレがアパートに居るんだ。

人ではないアレが...。
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